「スーパーPDF変換・編集・作成(Win版)」のレビュー(編集機能から)

社内でペーパーレスを徹底するように指示が出された。もちろん環境保護の観点からであるが、たしかに部下からチェックのために提出される紙面、例えば製品カタログの原案やウェブサイトのデザイン案、マニュアルなど毎回大量に印刷することはナンセンスだ。そこで、自分の部署で可能な限り、紙ではなくPDFファイルで部署共有のネットワークドライブにアップロードするフローを作った。私はそのネットワークドライブにアップされたPDFを、社内にいても社外にいても、空き時間に自由にチェックできるようになった。

しばらく運用してみてわかったことは、指示をEメールにテキストで書き込むと、主旨が伝わらないことがあるということ。ここはPDFファイルに直接、注釈やコメントといった指示が書き込めたほうがよい。そこで部下にPDFファイルの編集機能を持つソフトの選定を任せた。そこで今回購入したのがWondershare社の「スーパーPDF変換・編集・作成(Win版)だ。少しレビューを書いてみる。

まずこのソフトが他のソフトと大きく違う点はプラグインOCR(文字認識処理)機能を持たせられる点だ。本体と合わせても数千円の価格で、他と比較しても高性能なOCRエンジンが使えるのだから、これは強みだろう。

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私は部下からのPDFファイルを編集するときは、ついでにOCRも実行して、すべて文字情報に変換して編集しやすくしている。実際にはWindowsの標準操作でPDFファイルを読み込む際に、OCR実行を指示するのみ。

OCR機能の実行

「スーパーPDF変換・編集・作成(Win版)」でスキャンされたPDFファイルを開くと、「スキャンされたPDFを検出しました。OCRプラグイン をご購入ください。購入すると、スキャンされたPDFドキュメントをコピー、編集、テキストを検索することができます。」とのポップアップウィンドーが現 れます。

OCRプラグインを購入すると、PDFファイルの言語を選択して、OCR実行ボタンをクリックすると、「スーパーPDF変換・編集・作成(Win版)」はスキャンされた PDFファイルを編集・検索可能にします。

OCR機能の実行

PDFファイルが読み込まれると、画面左手にはサムネイルやブックマークの表示を行うタグがあり、右側にPDFファイルの編集画面が開く。WordやPPTで使われている図形描画や文字の訂正線、下線、マーカー、ファイルからの図の挿入、吹き出しなどおよそ、コメントや注釈を書くために必要な機能は一通り揃っている。時には自分で直接文字を修正することもある。

これまで一度もヘルプやマニュアルを見なくても使えているので、操作性はとてもよいと言える。編集後PDFとして保存できることはもちろん、私は使うこと はないが、テキスト形式や、Word、Excel、PPT、最近普及している電子書籍EPUB、HTML、RTF、JPEGなどあらゆる画像形式に変換 して保存することができる。EXCELにも表の情報を持たせたまま変換できるとあり、必要十分と思われる。

スキャンされたPDFファイルも変換・編集可能!

私の業務としては最終的にPDFファイルに出力して、ネットワークドライブ上の部下のディレクトリにPDFをアップロードすればOKだ。

実際にスーパーPDF変換・編集・作成(Win版)を利用したPDFファイルでのチェックフローを運用してから、紙の使用量は半分以下となった。PDF簡単編集!は安価でPDFファイルのOCR、編集、変換が高機能で、今回のニーズに必要十分なソフトである。

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